漢方処方

漢方処方をご希望の方へ

当院では、従来の西洋医学だけでなく、東洋医学も積極的に取り入れています。 東洋医学は、一人一人にあった治療を提案・提供する事が最大の特徴です。

西洋医学のように、ポイントを絞った治療は難しいですが、病気のみ治すのではなく、体のバランスを整えることで全体から病気を治します。東洋医学では人間の体は「気」「血」「水」によって作られていると考えられ、これを整えていくことが基本です。


  • 「気」・・・ 経路を通じて身体のすみずみまで行き渡る気の流れ
  • 「血」・・・ 血管を通じて身体全体に流れている血の流れ
  • 「水」・・・ 細胞の中の水分を含めた身体全体の水の流れ

これらの流れを正常にすることで病気を治していきます。

性差医療について

性差医療とは、“膠原病は女性に多い”など、男女比が圧倒的に違う病態があったり、心筋梗塞などで女性と男性では発病時期が違ったり、ということで性別なども考慮し医療を行うことです。

女性特有の病態を考える時に影響を与えているものの1つに女性ホルモンがあり、閉経時におこる更年期障害などはその代表例です。それ以外にも初経時、妊娠、分娩時、毎月の月経など女性ホルモンによっておこる変化は、冷え、肩こり、いらいら感、不眠などがあり、どこが悪いとはっきり定義ができないこのような病態は西洋医学では「不定愁訴」や「自立神経失調症」といわれ、あまり治療をされてきませんでした。

東洋医学では、体のバランスを整えるという概念からもこのような症状を改善するのに効果を発揮します。日本人女性の平均寿命が85歳を超え、閉経後30年以上過ごす女性にとって何かしら体調が優れないということがあると思います。そのような女性にとっても漢方治療はなくてはならないものになっていくと思われます。

 

漢方薬について

漢方薬は、効き目や安全性に関する長い経験に基づいて、天然物である生薬(薬草の根や茎、葉などの有用部分を乾燥させたものや動物由来のもの、鉱物など)を2種類以上組み合わせた薬です。生薬そのものの効果はもとより、数種類組み合わせることにより、生薬そのものの効果以外に新たな効果ももたらされるようになり、そうすることで多様な症状に使用できます。

身体と心を総合的に診て、病気や症状だけでなく、体質や性格といった患者様ごとの背景も含めて診察・治療を行います。当院では、漢方薬を用いた治療、漢方薬と西洋薬、西洋薬のみの治療と、幅広い視点から最善と思われる治療を行います。


◇ 漢方薬には保険が適用されます。

手軽なエキス剤(煎じる必要がない)で、服用は簡単です。

◇ 効果の現れ方

漢方は効果が現れるには時間が掛かると思われがちですが、即効性のあるものもあります。

◇ 副作用

西洋薬と同じく、漢方薬といえども副作用が出る場合があります。
内服後、体に変調が生じた場合はすぐにご連絡下さい。

 

もし、「自分の病気は漢方が良いのではないだろうか?」「自分の身体に漢方は合うのだろうか?」等、疑問・質問、気になる症状などがある場合は、ぜひ一度ご相談下さい。

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